高エネ研メカ・ワークショップ

第14回高エネ研メカ・ワークショップ(終了しました)

       

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加速器装置開発に関連する機械工学を中心としたワークショップを開催します. KEK内外の講師による8件の口頭発表とポスターセッションを行います.設計・解析,加工,計測等の機械工学の視点からの活発な議論を期待します.また,機械工学センターの教職員が取組んでいるプロジェクトも紹介します.関係する幅広い分野の研究者・技術者にご参集いただき,交流と最新技術情報の交換の場を提供したいと考えております.皆様の参加をお待ちしております.


日時:平成25年4月12日(金) 午前9:30~午後4:30
会場:高エネルギー加速器研究機構 3号館1階 セミナーホール(地図)

オーガナイズド・セッション 「計測・測定」
基調講演
高増 潔 氏 (東京大学)
題目 多点法による誤差分離手法と不確かさ推定


【参加費】

無料

【参加申込方法】
氏名/勤務先/住所/電話/E-mailを明記の上,下記担当者にEmailにて,お申込みください.尚,KEK所属の方は事前申し込みは不要です.当日,会場にお越しください.

〒305-0801茨城県つくば市大穂1-1
高エネルギー加速器研究機構 機械工学センター事務室(担当:須藤)
電話:029-864-5767  FAX:029-864-5590
E-mail:mec_info@ml.post.kek.jp

【プログラムと講演要旨】

9:30 開会の挨拶 KEK・機械工学センター 山中 将

9:40 機械工学センターの活動報告
KEK・機械工学センター 山中 将
機械工学センターの業務内容と2012年度に教職員が取組んだ,支援業務,研究開発の概要について紹介する.

10:05 Super KEKB用 超伝導電磁石の部品製作
KEK・機械工学センター 東 憲男
現在,KEKではKEKB加速器のアップグレード計画Super KEKBに向けて,ビーム衝突点で使用される超伝導電磁石の設計検討が進められている.この超伝導電磁石システムは,8台の主4極電磁石で構成する.それらの超伝導電磁石R&Dの主要構造部品となるGFRP(以下,G10と称す)材質のエンドスペーサやウエッジと呼ばれる絶縁スペーサ部品を試作した.本報告は,絶縁スペーサ等の部品製作について行う.

10:45 加速器をベースとしたホウ素中性子補足療法施設の開発
KEK 栗原 俊一 氏
癌は日本人の死亡原因の第一位で年間34万人が亡くなっている(2008年度)。癌治療法としてのホウ素中性子捕捉療法(BNCT)は、予め癌細胞に集まるホウ素薬剤を患者に投与し、患部に弱い中性子を照射することで、癌細胞だけを選択的に破壊する治療法であり、従来の放射線療法では困難な浸潤癌や再発癌などの治療にも有効で、画期的方法として注目されている。原子炉から加速器を用いた治療法へと普及への局面を迎えた現状を報告する。

11:10 宇宙マイクロ波背景放射偏光望遠鏡 POLARBEAR-2 の開発
KEK 都丸 隆行 氏
我々のグループでは、宇宙マイクロ波背景放射(CMB)を用いたインフレーション宇宙探査のため、POLARBEAR望遠鏡による観測を推進中である。KEKではさらなる高感度観測を目指してPOLARBEAR-2アップグレードレシーバーの開発を進めており、2014年のインストールを目指している。このレシーバーは7500コの超伝導センサーを搭載した世界最大の焦点面を誇る最新鋭レシーバーである。本講演ではこの開発について発表する。

11:35 高張力鋼板のプレス加工に適したフォーム成形法について
茨城大学 西野 創一郎 氏
自動車の軽量化と衝突安全性の両立を目的として,自動車車体への高張力鋼板の使用が増えている.一方で,高張力鋼板のプレス加工では,形状凍結性,金型耐久性,加工荷重の増大など様々な問題が生じている.本講演では,このような問題を解決する有効な手段として「フォーム成形技術」を紹介する.また,フォーム成形に関する基礎研究成果についても併せて報告する.

12:00 昼食

12:40~13:40 ポスターセッション:発表者がポスター前にて説明します.

13:50【基調講演】多点法による誤差分離手法と不確かさ推定
東京大学 高増 潔 氏
走査型の形状測定では,走査ステージの誤差の影響が大きいため,誤差分離手法が必要となる.誤差分離手法の一つとして,角度センサーと複数の変位センサーを利用する多点法を紹介する.複雑なデータ処理を行う計測では,不確かさ推定が難しいことがあるが,多点法に誤差伝播を適用することで,種々の条件における不確かさを理論的に推定できる.オートコリメータと3つのレーザー干渉計とを使った多点法により,平面ミラーの形状測定を行い,誤差分離とナノメートル形状計測が可能なことを示した.

14:30 高精度傾斜計を用いた大型線形加速器の真直度評価
KEK・機械工学センター 久米 達哉
傾斜計を用いた形状評価法は,直線基準を用いることなく,平易かつ高精度に真直度の評価が可能であることから,古来,光学平面や定盤面などの高精度平面の評価に用いられている.我々は,十分に高精度な直線基準を用意することが困難な,大型線形加速器の真直度評価に,当該手法を用いた検討を行っている.これまでに,KEK入射器の1セクター約71 mの直線部の真直度を標準偏差49 umで評価し, 3セクター約206 mの直線部の真直度評価を可能とした.

14:55 ALMAカートリッジ型受信機搭載部品の形状測定について
国立天文台 佐藤 直久 氏
国立天文台 先端技術センターではALMA観測所で使用するカートリッジ型受信機(BAND4、BAND8、BAND10、各73台)の量産と試験がそれぞれのグループに分かれて進められている。BAND8のカートリッジでは、搭載する冷却光学系部品を同センターの工場で製造し、BAND8グループでその評価を行っている。製造初期には冷却光学系部品の加工方法や設計へのフィードバックのために、また量産開始後は冷却光学系部品の完成検査(受入検査)として3次元測定器を使用した形状測定による評価を行ったので報告する。

15:35 局部傾斜角測定に基づく絶対表面形状測定装置の開発
産総研 近藤 余範 氏
三枚合わせ法を適用したフィゾー型平面度干渉計を用いて絶対表面形状の測定を実施している.三枚合わせ法は,重力によるたわみ成分を検出できない問題がある.有限要素法解析によって重力たわみ量を推定することは可能であるが,その妥当性評価は困難である.そこで,参照平面を用いない局部傾斜角測定に基づく絶対表面形状測定機を開発した.本報では,開発装置を用いた重力たわみ解析の妥当性検証結果について紹介する.

16:00 ハーフセル非接触三次元形状測定装置の開発
KEK・機械工学センター 江並 和宏
超伝導加速空洞は,プレス成形されたハーフセルを溶接して製造されている.開発や工業生産手法の確立及び品質管理のため,各工程において形状を計測し,成形誤差や溶接による変形量等を各工程で測定する必要がある.現在使用している三次元測定機(CMM)では,内面に傷がつく・場所と専門の人間が必要・測定時間がかかるという問題がある.そこで,ラインレーザを用いた非接触高速形状計測装置の開発をおこなった.ソフト・ハードの改善により,アイリスから赤道部の全面にわたり要求精度を達成した.

16:25 閉会の挨拶 KEK・機械工学センター 山中 将

16:30 閉会

16:30~17:30 見学ツアー(超伝導RF試験施設(STF),機械工学センター)希望者のみ

【地図・アクセス】

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過去のメカワークショップ

第1回メカワークショップ(2000)

第2回メカワークショップ(2001)

第3回メカワークショップ(2002)

第4回メカワークショップ(2003)

第5回メカワークショップ(2004)

第6回メカワークショップ(2005)

第7回メカワークショップ(2006)

第8回メカワークショップ(2007)

第9回メカワークショップ(2008)
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小島・平林記念 機械工学・超伝導低温シンポジウム 第10回高エネ研メカ・ワークショップ(2009)
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第11回高エネ研メカ・ワークショップ第2回先端加速器・機械工学・超伝導低温技術研究会(2010)
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第12回高エネ研メカ・ワークショップ第3回先端加速器・基盤技術研究会(2011)
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第13回メカワークショップ(2012)
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