高エネ研メカ・ワークショップ

第17回高エネ研メカ・ワークショップ(終了しました)

       
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加速器装置開発に関連する機械工学を中心としたワークショップを開催します.KEK内外の講師による9件の口頭発表とポスターセッションを行います.設計・解析,加工,計測等の機械工学の視点からの活発な議論を期待します.また,機械工学センターの教職員が取組んでいるプロジェクトも紹介します.関係する幅広い分野の研究者・技術者にご参集いただき,交流と最新技術情報の交換の場を提供したいと考えております.皆様の参加をお待ちしております.


日時:平成28年4月15日(金) 午前9:30~午後4:30
会場:高エネルギー加速器研究機構 3号館1階 セミナーホール(地図)

オーガナイズド・セッション 「最近の加工技術」
基調講演
芦田 極 氏 (産総研)
題目 アディティブマニュファクチャリング(AM)の最前線


【参加費】

無料

【参加申込方法】
氏名/勤務先/住所/電話/E-mailを明記の上,下記担当者にEmailにて,お申込みください.尚,KEK所属の方は事前申し込みは不要です.当日,会場にお越しください.

〒305-0801茨城県つくば市大穂1-1
高エネルギー加速器研究機構 機械工学センター事務室(担当:須藤)
電話:029-864-5767  FAX:029-864-5590
E-mail:mec_info@ml.post.kek.jp

【プログラムと講演要旨】

9:30 開会の挨拶 KEK・機械工学センター長 山中 将

9:35 平成27年度機械工学センターの活動報告
KEK・機械工学センター長 山中 将
機械工学センターの業務内容と2015年度に教職員が取組んだ,支援業務,研究開発の概要について紹介する.

9:55 リチウム二次電池の性能向上に向けて~中性子による電極構造直接観測
KEK 米村 雅雄 氏
中性子線を用いて,リチウム二次電池の電池反応を直接動作環境下で測定するoperando(動作環境下)測定を主目的としたビームラインをJ-PARC/MLFに建設した.operando測定により,リアルタイムの電極材料の構造変化を捕らえることに成功し,電池反応を理解するための研究を続けている.本研究において,operando測定を連続的に行うためのoperando測定用自動試料交換機をKEK機械工学センターと共同で開発した.この自動試料交換機と充放電装置,および中性子回折測定系を連携させ,データを取得した.これまでの成果を報告する.

10:35 電子陽電子入射器用フラックスコンセントレータの開発
KEK 榎本 嘉範 氏
電子陽電子入射器ではSuper KEKBへ向けて,陽電子数をこれまでの4倍に増強するための開発を進めている.フラックスコンセントレータとは陽電子捕獲に最適な磁場を発生させる特殊な断面形状を持つパルスコイルで,今回のアップグレードにおいて中心となる装置である.本年2月から始まったSuper KEKBのコミッショニングにおいて,本装置はすでに運転を開始しており,更なる高性能化へ向けて,2号器の試験も始まろうとしている.本講演ではこれらの開発状況について紹介する.

11:00 J-PARCにおけるRFQの製作技術選択から最近の運転経過について
J-PARC/JAEA 森下 卓俊 氏
高周波四重極加速空洞(RFQ)はハドロン加速器の初段部に用いられる加速空洞である.J-PARCではビーム電流の増強に合わせて,既存のRFQを新たに製作した空洞に交換し,2014年より運転を開始した.RFQは複雑な曲面形状の電極を有するもので,設計通りのビーム性能を得るためには,電極を高精度に加工,接合することが必要である.本発表では,空洞の製作において用いた製作技術選択とその結果,および最近の運転状況について報告する.

11:25 Euro-XFEL@DESYの建設状況
KEK 山本 康史 氏
ドイツのDESY研究所にて現在建設中のEuro-XFEL計画はILC(国際リニアコライダー)の1/20スケールの超伝導線形加速器である.超伝導空洞およびクライオモジュールの大量生産および性能試験はすでに最終段階にあり,本年秋頃にはトンネルを閉鎖して,ビームコミッショニングに向けた準備を始める予定となっている.本講演では,超伝導空洞の概要を説明した後,Euro-XFEL計画の最新状況および現場で問題となっていることを出来る限り詳しく述べる.

11:50 昼食

12:30~13:30 ポスターセッション:発表者がポスター前にて説明します.

13:35~ オーガナイズド・セッション 「最近の加工技術」

13:35 【基調講演】アディティブマニュファクチャリング(AM)の最前線
産総研 芦田 極 氏
国際標準ではAdditive Manufacturing(AM)と定義され,日本では3Dプリンタと呼んだ方が馴染みのある技術が産業界で実用部品の製造目的で使われ始めています.従来のものづくり技術と何が違って,どう使えば良いのか?本当に使えるのか,などの疑問を持ちつつ,期待と不安の混じった複雑な思いを抱いている技術者も多いと思います.皆さんのAM活用のヒントとして,AMの現状を解説しながら,その強み,期待される応用などを紹介します.

14:30 マイクロファブリケーションによる機能性インターフェースの創成
東北大学  水谷 正義 氏
日本のものづくりが世界を牽引する力を維持するためには,これまでになかった新たな技術が必要となる.本研究では,その一つの方法としてナノ・マイクロファブリケーションを利用し,材料の表面に様々な機能を持たせた「機能性インターフェース」を創成する技術の開発を行っている.ナノ精度の加工技術を利用して「もの」の表面を単純に加工するだけでなく,プラスアルファの機能を持たせるところが本研究の特徴であり,本講演ではその内容について概説する.

14:55 最新のレーザ溶接加工技術の動向
トルンプ 宮島 弘之 氏
ドイツは,世界に先駆けて,産官学が一体となって, “Industry(インダストリー)4.0”をスタートさせています.これは,産業大国ドイツが,目指す,次世代の工場,すなわち“スマート工場”の実現が目的です.その中核を担う工作機械メーカーであり,レーザ発振器メーカーであるトルンプ社は,レーザ光がもたらす可能性を追求すべく,日々研究開発に力を注いでいます.今回,最新のレーザ溶接加工技術の動向をご紹介します.

15:35 Xバンド加速管の製作技術の紹介
KEK・機械工学センター 高富 俊和
Xバンド加速管の製作では,加速周波数を制御するためサブミクロンでの加工と,電気的な特性の向上させるため鏡面になる表面粗さと欠陥の無い接合技術が必要となる.そこで,機械工学センターではサブミクロンの加工が可能な超精密加工と,拡散接合や金ロウ付けによる接合技術を取り入れ加速管の製作についての開発をおこなってきた.本報では,TD24タイプの加速管の製作を通して培ってきた製作技術について報告する.

16:00 シームレスニオブパイプを用いた液圧成形による超伝導加速空洞の製造
KEK・機械工学センター 山中 将
超伝導加速空洞を従来のプレス加工と電子ビーム溶接とは異なり液圧成形で製造し,性能が従来技術で製造した空洞と同等であることを示し,液圧成形がコスト低減に有効かを見極めることを目的に研究を行っている.最終的には,長尺のシームレスニオブパイプを用いて,一気に9セル空洞を成形することを目標とする.本報は,最初に行った1セル空洞の製造と性能評価の結果について述べる.

16:25 閉会の挨拶 KEK・機械工学センター長 山中 将

16:30 閉会

16:30~17:30 見学ツアー(機械工学センター(5軸MC加工,液圧成形,超精密加工)) 希望者のみ【定員25名】参加ご希望の方は当日,受付に申し出てください.

【地図・アクセス】

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過去のメカワークショップ

第1回メカワークショップ(2000)

第2回メカワークショップ(2001)

第3回メカワークショップ(2002)

第4回メカワークショップ(2003)

第5回メカワークショップ(2004)

第6回メカワークショップ(2005)

第7回メカワークショップ(2006)

第8回メカワークショップ(2007)

第9回メカワークショップ(2008)
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小島・平林記念 機械工学・超伝導低温シンポジウム 第10回高エネ研メカ・ワークショップ(2009)
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第11回高エネ研メカ・ワークショップ第2回先端加速器・機械工学・超伝導低温技術研究会(2010)
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第12回高エネ研メカ・ワークショップ第3回先端加速器・基盤技術研究会(2011)
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第13回メカワークショップ(2012)
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第14回メカワークショップ(2013)
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第15回メカワークショップ(2014)
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第16回メカワークショップ(2015)
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