高エネ研メカ・ワークショップ

第18回高エネ研メカ・ワークショップ(終了しました)

       
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加速器装置開発に関連する機械工学を中心としたワークショップを開催します.KEK内外の講師による9件の口頭発表とポスターセッションを行います.設計・解析,加工,計測等の機械工学の視点からの活発な議論を期待します.また,機械工学センターの教職員が取組んでいるプロジェクトも紹介します.関係する幅広い分野の研究者・技術者にご参集いただき,交流と最新技術情報の交換の場を提供したいと考えております.皆様の参加をお待ちしております.


日時:平成29年4月14日(金) 午前9:30~午後4:30
会場:高エネルギー加速器研究機構 3号館1階 セミナーホール(地図)

オーガナイズド・セッション 「画像測定」
基調講演
高崎 史彦 氏 (KEK)
題目 ミュオン透過法による福島第一原発の原子炉の調査


【参加費】

無料

【参加申込方法】
氏名/勤務先/住所/電話/E-mailを明記の上,下記担当者にEmailにて,お申込みください.尚,KEK所属の方は事前申し込みは不要です.当日,会場にお越しください.

〒305-0801茨城県つくば市大穂1-1
高エネルギー加速器研究機構 機械工学センター事務室(担当:須藤)
電話:029-864-5767  FAX:029-864-5590
E-mail:mec_info@ml.post.kek.jp

【プログラムと講演要旨】

9:30 開会の挨拶 KEK・機械工学センター長 山中 将

9:35 平成27年度機械工学センターの活動報告
KEK・機械工学センター長 山中 将
機械工学センターの業務内容と2016年度に教職員が取組んだ,支援業務,研究開発の概要について紹介する.

9:55 フラックスコンセントレータヘッドの螺旋スリット加工方法の開発
KEK・機械工学センター 岡田 尚起
SuperKEKBの陽電子生成量はKEKBのおよそ4倍であり,これまでの陽電子の収束に使用していたパルスコイルに代わる新たな収束系としてフラックスコンセントレータを採用した.これに用いられるフラックスコンセントレータヘッドには0.2mm幅のスリット加工を螺旋状に行う必要があり,既存のワイヤー放電加工機ではスリットを螺旋状に加工することができないため,ワイヤー電極をクランクさせる装置を開発した.本報では,スリットの螺旋状の加工方法について報告する.

10:35 大型低温重力波望遠鏡計画KAGRAの現状
KEK 鈴木 敏一
大型低音重力波望遠鏡KAGRAは2016年3月~4月の常温試運転の後,低温化鏡を入れた2017年度末の運転へ向けて各サブシステムの整備が進行している.2015年9月のLIGOによるブラックホール合体からの重力波検出を機に重力波天文学の幕が開いた.KAGRAは国際観測網の1局として期待されており,重力波天文学の本格的な発展を図るためには速やかな装置の完成と感度の向上と共に測定精度の向上も求められる.本講演では今年度末から始まる低温干渉計運転に向けた準備状況について報告する.

11:00 放射光を用いた不可逆反応のダイナミック観察
KEK 木村 正雄 氏
金属材料は社会インフラを支える構造材料として広く使用されています.より高性能の金属材料を長期にわたって安心して使うためには,その特性を劣化させる代表的な現象である「破壊,疲労,腐食」を,如何に理解し上手く制御することが必須です.これらの現象は,どれも,逆向きの反応は起こらない「不可逆反応」であり,さらに,一回限り,何時何処で起こるか分からない現象です.計測する立場からしてもとても厄介なこれらの現象を解明するための取り組みを紹介します.

11:25 タンパク質結晶構造解析のための試料準備協働ロボットの開発
KEK・機械工学センター 平木 雅彦
高エネ機構フォトンファクトリーのタンパク質X線結晶構造解析ビームラインには実験の効率化や全自動実験のために試料交換ロボットが設置されているが,ロボット用の試料の準備が必要である.そこで,初心者でも失敗することなく準備できる試料準備協働ロボットの開発を行っている.本発表では,試作したロボットについて紹介し,本ロボットを使用して準備した試料を用いてX線回折実験を行った結果について述べる.

11:50 昼食

12:30~13:30 ポスターセッション:発表者がポスター前にて説明します.

13:35~ オーガナイズド・セッション 「画像計測」

13:35 【基調講演】ミュオン透過法による福島第一原発の原子炉の調査
KEK 髙﨑 史彦 氏
高いエネルギーのミュオンは強い物質透過力を持つ.この性質を使って,大型構造物の内部調査を非破壊・非接触な方法で行う可能性がある.福島第一原子力発電所の被災した原子炉もその対象になりうる.宇宙線ミュオンはどこでも存在するので,物質の観測のための優れたプローブであるともいえる.ミュオンを観測する技術はKEKのみならず我が国の多くの研究施設で開発されてきた.今回は,ミュオンによる大型構造物調査の話をする.

14:30 画像を用いた三次元測定技術の利用
アプライド・ビジョン・システムズ 高橋 裕信 氏
画像処理研究の黎明期から両眼立体視によるステレオ3次元計測が研究対象とされてきたが,むしろレンジファインダーやTimeOnFlightのような手法が実用面では先行してきた.近年自動運転等で両眼立体視が利用されており,当社でも高精度のスポーツ判定や,地理情報システムのための車両搭載の両眼立体視システムを作ったので,これらの技術基盤等を含め報告する.

14:55 産業用X線CTによる形状スキャンとその応用
東京大学 大竹 豊 氏
X線CTスキャンは複雑な形状を有する実製品をデジタル化するための有効な手法であり,製品の寸法計測や現物ベースシミュレーションなどのデジタルエンジニアリング応用を目的として広く普及しつつあります.特に,近年の装置性能の向上によりアセンブリ品を高解像度にスキャン可能となってきており,そのデータの利用法や計算処理に関する研究が行われております.本発表では,アセンブリ品のCT データに対する計算処理技術を中心に紹介します.

15:35 サンプリングモアレによる変形分布計測
産総研 津田 浩 氏
周期模様を有する測定対象をデジタルカメラで撮影した画像から,高精度な変形分布計測が可能なサンプリングモアレ法を紹介する.同法は撮影されたデジタルイメージデータの画像処理からモアレを作成し,モアレの模様変化から変形分布を算出する.発表ではモアレを利用した変形分布計測の原理を説明した後,サンプリングモアレ法による構造物の変形分布計測,材料の微小変形計測を紹介する.

16:00 画像処理によるタンパク質結晶化条件の高速スクリーニング
KEK・機械工学センター 江並 和宏
タンパク質の結晶構造解析のためには,対象のタンパク質を結晶化する必要がある.結晶化条件はタンパク質によって異なるため,条件の異なる多数の沈殿剤を用いて,結晶化を試行している.結晶化条件の高速な探索が結晶構造解析を効率的に進めるために必要となる.この目的のため,結晶化溶液作製時の沈殿の発生・状態推移から結晶化可能性を推定し,自動スクリーニングをおこなう画像処理手法の開発をおこなう.

16:25 閉会の挨拶 KEK・機械工学センター長 山中 将

16:30 閉会

16:30~17:30 見学ツアー(筑波実験棟(Belle II測定器),機械工学センター) 希望者のみ【定員25名】参加ご希望の方は当日,受付に申し出てください.

【地図・アクセス】

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過去のメカワークショップ

第1回メカワークショップ(2000)

第2回メカワークショップ(2001)

第3回メカワークショップ(2002)

第4回メカワークショップ(2003)

第5回メカワークショップ(2004)

第6回メカワークショップ(2005)

第7回メカワークショップ(2006)

第8回メカワークショップ(2007)

第9回メカワークショップ(2008)
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小島・平林記念 機械工学・超伝導低温シンポジウム 第10回高エネ研メカ・ワークショップ(2009)
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第11回高エネ研メカ・ワークショップ第2回先端加速器・機械工学・超伝導低温技術研究会(2010)
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第12回高エネ研メカ・ワークショップ第3回先端加速器・基盤技術研究会(2011)
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第13回メカワークショップ(2012)
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第14回メカワークショップ(2013)
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第15回メカワークショップ(2014)
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第16回メカワークショップ(2015)
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第17回メカワークショップ(2016)
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